ポンサラBLOG

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持ち家派?賃貸派?迷ったら家は買わないほうがいい

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家族ができたらマイホームを持つ・・・。

 

こんな話を親や会社の上司などから聞くことはないでしょうか?

 

そうではなくても自然とそのような考え方が染み付いている人も多いのではないかと思います。

 

しかし、不況が続く日本において持ち家を持つことは本当に最善の策なのか?

 

そんな疑問を持つ方のために、今回は持ち家を買うべきか賃貸にすべきか私なりの考えをお伝えしたいと思います。

 

動画でも解説しています。

youtu.be

 

 

 

 

 

 

持ち家を持つべきとの考えが世の中に浸透している理由

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持ち家を持つことを人生の目標と考えている人がかなりの数いるのではないでしょうか?

 

持ち家を持つことは、人生の一つのイベントに過ぎず、それを目標とするのは何か違う気がします。

 

それではなぜ、私たちは持ち家を持つことに憧れるのでしょうか?

 

私たちの親以上の世代(60代以上)が働き盛りの時代は家族が出来たら家を買うのが当たり前の時代でした。

 

これには高度成長やバブルに伴う中間層の増大や地価高騰、不動産資産の保有目的や国の政策による持ち家に対する優遇制度など様々な時代背景が関係しています。

 

その世代の人たちが定年退職を迎え、退職金と住宅ローンを払い終わった持ち家を持って余生を暮らしているので、老後も安泰という考えが広く浸透するのもわかる気がします。

 

その親に育てられた私たち(私たちの親世代)は無意識のうちに家を買うのが当たり前という考えになるということです。

 

しかし、バブル崩壊後、地価も下がっている状況において持ち家を持つことが本当に有利なのでしょうか?

 

持ち家のデメリットと賃貸のメリット

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賃貸か持ち家かの議論で、場合によるとの情報がかなり多いので、かなり偏った内容になってしまいますが、一般的な中小企業に務めている若年層(独身〜子供がいない)に向けて私なりの見解を紹介したいと思います。

 

最近になって、賃貸派も多くなってきており、中には賃貸すらせず各地を放浪するノマド生活的なことをする人まで現れています。

 

肌感覚として賃貸派と持ち家派に2分している感じがあるので、僕なりの見解を以下2点ご説明したいと思います。

 

購入すれば最終的に自分の持ち物になることが完全なメリットになると考える幻想

②賃貸のメリットを軽視しているという点

 

 

購入すれば最終的に自分の持ち物になることが完全なメリットになると考える幻想

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「購入すれば最終的に自分の持ち物になる」

 

こんな謳い文句を見たり、聞いたりしたことがありませんか?

 

車で運転してたら不動産屋の看板に賃貸よりも月々の支払いが安く、しかも払い終わったら自分のものになる!」みたいな広告が出ていたりします。

 

家を買った友達とか親戚とかからも家賃は払っても何も残らないけど、家を買えば最終的には自分のものになるというアドバイスをしてくる人もいます。

 

しかも、最近は住宅ローン減税という国がマイホームの購入を勧める政策を打っていたりするので、家購入派には追い風のように感じます。

 

これを聞くと、家を買った方が得だよねと考えても無理はありません。実際私がそうでした(買っておいてその判断を批判するのもおかしいですが・・・笑)

 

それでは家は買った方が得なのか?

 

結論としては売る時にならないとわからない。です。

 

マイホームは売らないものなんじゃないの?って思うかもしれませんが、ちょっと詳しく考えましょう。

 

例えば、家賃6万円の賃貸に住んでる人と2000万円の家を35年固定金利のフルローンで購入した人の場合で考えます。

 

賃貸派では35年間で家賃を2520万円支払ったことになります

もちろん何も残りません。

 

一方、購入派は金利1.5%として月々6万2千円の支払いで35年後には合計2572万円支払ったことになります。

 

ここまで見るとトータルの支払いはほぼ一緒で家を買った方が得なようにも思えます。

 

ここからが重要なところで、例えばマンションを購入した場合、修繕積立金と共益費がかかってきます。これを月々2万円払うとすると35年で840万円になります。

 

さらに、固定資産税が年間10万円かかるとすると住宅ローン減税で13年間の所得税の控除受けたとしても35年で約200万円なります。

 

すると住宅ローン以外にかかる費用として約1000万円の支払いが必要と言うことになります。

 

戸建ての場合にも35年も住めば修繕で数百万円は必要なので、このあたりの金額はほとんど変わりません。

 

仮に35年支払い終わった場合に自分のものになったそのマンションが1000万円で売れるのかという話です。

 

1000万円で売れれば賃貸の場合と支払い金額の総額はほぼ同じ

 

ここまで話すとこんな質問をしてくる人がいます。

 

「ローンの支払いが終わったら、住宅コストゼロで生活できるからプラスだろう」と。

 

今回の例では賃貸派は購入派よりも少なく見積もって年間30万円ほど浮いていることになります。

 

無駄遣いさえしていなければこの30万円を年利5%で35年間運用すると、35年後には税引き後でも約2200万円になっています。

 

この2200万円を元手に引き継ぎ年利5%(ちょっと高すぎるかもしれませんが・・・)で運用すると年間100万円を生み出してくれるので、家賃を払ってもお釣りがきます。

 

35年後に固定資産税しか掛からない無価値の持ち家を持つか、年間110万円を生み出してくれる金のなる木を持つかという話になるわけです。

 

ただし、持ち家が得な場合もあります。それは売却した際にこれまでの費用を差し引いてもプラスが発生する場合です。

 

キャピタルゲインとも言いますが、これは投資と同じです。つまり、不動産の購入は持ち家であっても投資であるということになります。

 

少子化が続きそうな日本で不動産の価値がそこまで上がるという見込みはないだろうから、今は不動産をフルローンで買うべきではないというのが私の持論です。

 

 

②賃貸のメリットを軽視している

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みなさん賃貸のメリットについて考えたことがあるでしょうか?実は、私たちがあまり意識しないだけで、賃貸にも大きなメリットが存在します。

 

賃貸のメリットは

・人生を場所に左右されないということ

・今の経済状況にあった家賃にいつでも変更が効く

という点です。

 

今の時代サラリーマンには転勤が付き物で、持ち家を持っていたら転勤できないから退職みたいなことも多々あります。

 

私の会社でもそのような人を見たことがあります(転勤できないならクビとは言いませんが・・・)。

 

今は売り手市場なので、すぐに仕事は見つかりますが、今後それもどうなるかはわかりません。

 

仕事だけじゃなく、プライベートでも離婚することだってありえます。

 

また、古くなったら新しい綺麗な家に引っ越すことができるというのも大きなメリットだと思います。

 

心機一転違う場所に住んでみることもできます。自分の人生を変えたかったら、住む場所を変えるのが一番効果的と言われるほど、引越しは人生に大きな影響を与えてくれます

 

こういう引越しの気軽さはかなり大きなメリットだ思っています。

 

最後に、経済状況に合わせて住む場所を決めれるというのも大きなメリットです。

 

例えば、こんな具合です。

・子供の大学費用捻出のために家賃を下げる

・会社のボーナスが出なくなってしまったから家賃を下げる

・妻が親の介護で働けなくなったから家賃を下げる

などなど

 

その時々の経済状況に合わせた住居選びができるというのも賃貸特有のメリットだと思ってます。

 

家を購入するという場面においては、不動産屋も持ち家のメリットしか話さないので、こういう賃貸のメリットが軽視されがちになってしまいます。

 

 

 

まとめ

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いかがでしたでしょうか?

 

今回は、若年層の方々に向けた持ち家のデメリットと賃貸のメリットをお話しさせていただきました。

 

不動産屋など、家を買ってもらうことを生業としている人たちはあの手この手で家を買わせようとします。これは当たり前の話です。

 

購入する我々が冷静に考えるべき問題だということです。

 

この記事を読んで頂いたみなさんにはぜひ、常日頃から賃貸と持ち家について自分に合った考えを持っておいて頂きたいとおもます。