【注意!】炎天下でのプラスチック容器に入った食品の危険
7月も中旬を過ぎ、梅雨明けまで残りわずかとなってきましたね。
これからギラギラと照りつける太陽の下、せっせと仕事をこなしていくことになると思います。
近年、暑さも増してきており熱中症には本当に注意する必要が増してきていますよね。
そんな強烈な暑さのもとでは、脱水症状にならないよう水分補給がとても大事です。
みなさんは普段、仕事の際や遊ぶに外出する際にはペットボトルを持ち歩いていますか?
私自身、営業職ですが外出することが多いため、2リットルのペットボトルを持ち歩くようにしています(電車移動ではないですよ笑)。
そんな私に対する警告とでもいうような報告がありました!
結論から言うと、ペットボトルなどのプラスチック容器に水や食品を入れたまま炎天下(高温の環境下)に放置しておくと
プラスチック内に含まれる微量の化学物質が内容物(水や食品)に溶け出してしまうというもの・・・。
なんとなくそんな気はしていましたが、本当に溶け出すとは・・・恐ろしい!!
アリゾナ州立大学のロルフ・ハルデン氏が指摘している内容で、プラスチック内に含まれているといわれる有害物質や危険性をご紹介します。
ペットボトルに含まれる有害物質 その1.アンチモン
ペットボトルなどのプラスチック容器にはアンチモンと呼ばれる元素が含まれています。
このアンチモンという物質は、古代から化粧品などに使用されていたと言われており、近代では工業用の材料としても使われている物質です。
しかし、近年人体への毒性が懸念され始めたことを背景に使用を控えられている物質でもあります。
この元素が高温の環境下においては、プラスチック容器から内容物(水や食品)に溶出速度が加速されるという研究が同大学から報告されています。
そしてこのアンチモン・・・
上記でお示ししました通り、過剰に摂取することで人体に毒性を示すことも他機関の研究で明らかになっているんです。
気温21度の環境下ではペットボトル内の水は安全なレベルですが、真夏の締め切った車の中を想定した
気温65度以上の環境下において38日間放置した結果、ペットボトル内部の水に含まれるアンチモンの含有量は安全量を超えてしまったとのこと。
2014年には中国で、2016年にはメキシコで危険量のアンチモンが含まれるペットボトルの水が見つかったそうです・・・。
ペットボトルに含まれる有害物質 その2.BPA(ビスフェノールA)
再生されたプラスチックボトルは、不純物も多いので強度や透明度が低くなってしまいます。
そこで、強度や透明性を増すためにBPAという化合物が含まれています。
そしてこのBPAという物質が人体への悪影響を誘発するということが明らかになっています。
ホルモン分泌を阻害したり、健康被害を誘発することもわかっており、2017年の研究では乳がんとの関係性も指摘されています。
このBPAという物質も高温の水中に多く溶け出すという研究もあります。
乳幼児に哺乳瓶でミルクを与えるなどする場合には特に注意が必要ですよね。
そのため、BPAの危険性を懸念して最近ではBPAフリーのペットボトルも販売されています。
ペットボトルに含まれる有害物質 その2.ビスフェノールS
「BPAフリーのペットボトルがあるならそれを使えば大丈夫じゃん?」
と思ったそこのあなた!
BPAが含まれなかったら安全という訳ではなく、BPAの代わりにビスフェノールSという物質が含まれているんです。
このビスフェノールSは、その名の通りBPAと似た構造や特徴を有しているようで、こちらも注意が必要とのこと。
これらは過剰摂取による人体への影響が指摘されている物質であり、ペットボトル1本分程度では、
そこまで大きな健康被害が出るとは考えられませんが、微量の化学物質への曝露であっても
長期的に摂取することで、体内に蓄積され慢性的に健康への被害が現れる可能性に関してもハルデン氏は指摘しています。
まとめ
いずれにせよ、日本の夏の暑さも年々厳しさを増している中で、車内や炎天下にペットボトルなどのプラスチック容器を放置しておくことは避けたほうがいいでしょう。
とはいえ、水分補給をおろそかにして脱水症状とか熱中症になっては元も子もありません。
夏の屋外に長時間いる場合には、金属製の水筒を持ち歩く習慣をつけてもいいかもしれませんね。
これから2リットルのペットボトル持ち運ぶのやめよう・・・泣